トレチノインの効果は?ハイドロキノンとの順番

ニキビ治療薬として有名な「トレチノイン」は、実はシミや肝斑、シワ等にも効果が期待できます。

でも、トレチノインについて「シミが浮いてきたりしない?」「ハイドロキノンとの使い方は?」と心配や気になることも多いでしょう。

そこで、今回はトレチノインの効果やハイドロキノンとの併用方法などを解説します。

トレチノインは強力な生理作用で肌を活性

トレチノインはビタミンA誘導体です。ビタミンAの約50~100倍の生理活性を有しているとも言われ、非常に強い作用を持つ医療用医薬品で、急性前骨髄球性白血病の治療に用いられている抗がん剤。白血病細胞の増殖を抑制し、分化を正常化させる効果をもつため、急性前骨髄球白血病の第一選択薬として用いられています。

つまり、トレチノインの使用で皮脂腺の働きを抑えるため、皮脂の分泌を減少させる作用があります。また皮膚のターンオーバーを促し、コラーゲンなどの美容成分の生成を促進するため、ニキビ、しわ、シミ等の肌の改善効果が期待できます

参考:トレチノインでニキビの予防

レチノイン酸は1955年にアメリカで作り出された成分で、主にシワやシミ、ニキビなど、美容医療にも用いられています。1980年代以降、レチノイン酸のもつ白血病細胞の増殖を抑える働きが明らかになり、急性前骨髄球性白血病の治療薬として用いられるようになりました。日本では1995年から認可された治療薬です。

ただし、日本国内においては急性前骨髄球性白血病以外にトレチノインを用いることはできなく、美容用とする場合は自費、高額医療となります。

ただし、トレチノインは急性前骨髄球性白血病等では認可をされていますが「美容目的」での認可はなく、そのため保険が利用できなく「自費、高額医療」となってしまいます。

トレチノインのメリット&デメリットまとめ

トレチノインのメリット&デメリットまとめ
メリットデメリット
①ニキビ・ニキビ跡の改善
②毛穴の黒ずみを薄くする
③しわやほうれい線を目立たなくする
④シミや肝斑の改善
⑤併用で効果がアップする
①市販では購入できない?
②失敗するって本当?
③シミが浮き出るの?

トレチノインは皮脂腺の機能を抑制し、皮脂の分泌を抑えるためニキビの改善に期待できることがメリットです。さらに、コラーゲンの生成や肌のターンオーバーを促進するため、シミやしわにも効果的です。

ただし使用方法を誤ったり、治療中に日光にあたったり、などがあるとシミが浮いたり皮膚が炎症を起こすこともあります。医師の診察のもとで適切な治療方法で進めることが大切です。

それでは、トレチノインのメリットとデメリットの詳細を確認しましょう。

トレチノインのメリット

トレチノインは主にニキビ・ニキビ跡の治療として使われますが、毛穴の黒ずみ改善やしわやシミへの効果も期待できるメリットの多い成分です。

トレチノインのメリットはこちらの5つ。

トレチノインのメリット&デメリットまとめ

メリット
①ニキビ・ニキビ跡の改善
②毛穴の黒ずみを薄くする
③しわやほうれい線を目立たなくする
④シミや肝斑の改善
⑤併用で効果がアップする

①ニキビ・ニキビ跡の改善

トレチノインはニキビ・ニキビ跡の改善に効果的です。

ニキビは皮脂の分泌量が増えて、毛穴の角質が詰まってしまうことで生じます。炎症で赤くなったニキビ部分では、皮膚を守るためのメラニン色素が生成。これが色素沈着するため茶色のニキビ跡になることがあります。

トレチノインは皮脂腺の働きを抑えるので、皮脂分泌が減りニキビの減少に期待ができます。また、肌のターンオーバーが促されるので、メラニンの排出を促し茶色いニキビ跡の改善にも効果的です。

②毛穴の黒ずみを薄くする

トレチノインは毛穴の黒ずみを薄くする効果にも期待ができます。

皮脂や角質が毛穴に詰まると角栓ができます。毛穴の黒ずみは、角栓の酸化が原因であるイメージが一般的かと思いますが、実は毛穴の周囲がニキビなどによって炎症を起こすと、メラニンが生成されて黒くなってしまうのも原因の1つです。

トレチノインは角栓の原因となる皮脂分泌を抑え、新たな角栓の形成を予防し毛穴の黒ずみが増えるのを防いでくれるのです。これに併せて丁寧な洗顔などのスキンケアをすることで、今ある黒ずみが排出され薄くなることが期待できます。

またハイドロキノンを併用することで、さらに毛穴の黒ずみ改善の効果を向上させると言われています。

③シワやホウレイ線が目立たなくなる

トレチノインはシワ・ホウレイ線が薄く、目立たなくなります。

加齢や紫外線の影響によって、美容成分であるコラーゲンが減少し肌のハリが失われやすくなります。その結果、肌がたるんでしまい皮膚にしわが生じるのです。さらに表情筋の衰えが加わると、ほうれい線が深くなってしまいます。

トレチノインを使用すると真皮のコラーゲンの生成を促すため、しわにも効果的です

④シミや肝斑の改善

トレチノインは、シミや肝斑の改善にも効果的に働きます。

肝斑は、女性ホルモンの乱れが原因となり、メラノサイトが活性化されて現れる薄茶色のシミです。そして、シミは加齢や紫外線により、メラニンが大量に生成され角質に蓄積するため生じてしまいます。

トレチノインは古くなった古い角質を積極的にはがし、新たな皮膚の再生を促してくれます。シミの部分でもターンオーバーが促されるため、シミや肝斑の改善効果が期待できます。

⑤併用で効果がアップする

トレイノチンは単体でも効果を得ることができますが、ハイドロキノンと併用することでシミや肝斑、茶色いニキビ跡の改善の効果をさらに期待できます。

トレチノインだけでなくハイドロキノンの美白クリームと併用時に、ビタミンC誘導体のローションなどを使う事でも相乗的に美白、美容効果が上がると言われています。

トレチノインのデメリット

トレチノインのデメリットはこちらの3つ。

デメリット
①市販では購入できない?
②失敗するって本当?
③シミが浮き出るの?

それぞれのメリットについて詳しくお伝えします。

①市販では購入できない?

トレチノインは医療用医薬品に分類され、通販や薬局では市販されていません。トレチノインを処方できるのは医薬品のみです。トレチノインを含む化粧水などが市販されていることもありますが、医療機関が処方するトレチノインとは異なり、保湿クリームと位置付けられています。

トレチノインは市販されていません。個人輸入できる通販で購入できますが、肌にトラブルが生じた場合も自己責任です。トレチノインは作用が強い医療医薬品なので、クリニックでの購入がおすすめです。

②失敗するって本当?

トレチノインは自宅で治療ができるため人気の美容治療です。ただし、使用者が正しい使用方法が理解できていないまま治療を進めることが、「失敗」の原因になってしまうことも。

自己判断で中断したり、量を増やしたりすると、「効果が得られない」「強い炎症反応を起こす」などのトラブルが起きる場合があります。トラブルを避けるには医師としっかりコミュニケーションを取り、正しい方法を守って治療を継続することが大切です。

③シミが浮き出るの?

トレチノインを使うと、「シミが浮き出るのでは?」と不安になることもあるかもしれません。

トレチノインで治療中の肌は紫外線の影響を受けやすい状態になります。治療部分が日焼けをすると赤みがでて、そのままシミが濃くなる場合があるのです。

治療中は、紫外線対策の徹底が必要です。日中の短時間の外出でも、油断せずにSPF20以上の日焼け止めを使うことが大切です。

トレチノインの効果|いつから出る?

トレチノインの効果をあらためてお伝えします。

  • ニキビ・ニキビ跡の改善
  • 毛穴の黒ずみを薄くする
  • しわやほうれい線を目立たなくする
  • シミや肝斑の改善
  • 併用で効果がアップする

トレチノインはビタミンA誘導体で、皮脂の分泌を抑えるため、外用や内服でのニキビ治療に使用されます。また、肌のターンオーバ、コラーゲンの生成を促進するため、シミやしわの改善にも効果を期待できます。

効果を実感できるのは、約1~3カ月と言われています。肌の状態やニキビの深さ、シミの種類によって、効果の出現には個人差があるでしょう。

とはいっても、目安になる経過がわかると治療を受ける計画を立てやすいですね。

ここからは、治療経過の目安やトレチノインとの併用で効果アップの期待ができる方法などをご紹介します。

治療経過は?効果が出るまでの期間

期間症状と効果
数日から2週間・赤み・痛み(炎症)が生じ、表皮がむける
・ニキビが一過性に悪化することもある
2~8週間・徐々に炎症が落ち着く
・ニキビの改善・しみやニキビ跡が少しずつ薄くなるなど効果が表れ始める
※この時期にハイドロキノンを併用するとシミやニキビ跡に効果的
2,3カ月から半年・効果を実感できる時期
(個人差があるが、この期間で効果を実感する人が多い)

4~8週間ほどトレチノインを指導したら一旦治療を休むなど、医師の診察を受けながら治療期間を決めましょう。治療開始から2週間は表皮がむけ、肌がデリケートです。日焼け止めクリームを使用するなど紫外線対策を徹底するのが重要です。
この時期は肌の炎症が辛いですが、治療の頑張りどころです。

トレチノインとハイドロキノンの併用は?

トレイノチンと「ハイドロキノン」を併用することで、シミや肝斑、茶色のニキビ跡の改善の効果アップが期待できます。

ハイドロキノンとは、シミや肝斑、茶色のニキビ跡、毛穴の黒ずみの原因であるメラニン色素の生成を阻害し、新しい色素を作らない「漂白剤」のような働きを持つ成分です。

トレイノチンで、メラニン色素を表皮の奥から外へ押し出したところに、ハイドロキノンの漂白効果を併せることで、色素沈着改善の効果アップが狙えます。

より早くシミや肝斑、茶色いニキビ跡、毛穴の黒ずみにアプローチしたいなら、ハイドロキノンとの併用も検討してくださいね。

赤みや皮剥けはいつまで続く?

皮剥けの原因は、トレチノインを使用したことによる肌のターンオーバーサイクルの促進です。

角質の排出が活発になるため、皮剥けが生じます。皮剥けすることで肌は刺激を受けやすくなり、赤みなどの症状が現れることも。これはレチノイド反応と呼ばれています。

個人差はありますが、2~3週間程度がピークと言われています。これを過ぎれば少しずつ症状が落ち着き、効果を感じる始めることができるでしょう。

ただし、赤みや皮剥けがひどいなど症状が強い場合や長引く時には、早めに病院やクリニックに相談しましょう。

トレチノインの値段は?

トレチノインを皮膚科やクリニックで処方してもらう場合は、保険適用外の自費診療となります。

美容クリニックではトレチノイン0.05%5g当たり3,000円~8,000円程度が相場で、別途初診料や再診料がかかります。
世界中でトレチノインは使用されていますので、海外通販では高濃度の0.1%で4倍の量の20gで、「3,700円/弱~」となっています。

トレチノインの副作用は?

外用のトレチノインの副作用には、「レチノイド反応」があります。

▼レチノイド反応の例

  • 赤み
  • かゆみ
  • 皮剥け

個人差がありますが、2~3週間程度がピークとなることが多いようです。

また、ニキビ治療で行われるイソトレチノイン療法は内服による治療です。この場合は稀に妊娠時の服用による胎児の奇形や、鬱といった精神症状など重大な副作用を生じる可能性があります。
*乳首をピンク用のトレチノインが乳幼児に危険なようです。

トレチノインの使い方|乳首やデリケートゾーンも大丈夫!

お肌のどの部分でも基本的には効能は同じのようにトレチノインを乳首や見えないデリケートゾーンにも使用をされています。
しかし、効果が強いので薄い濃度で慎重に使用すると良いでしょう。目などや粘膜にもつかないように注意が必要です。

トレチノインとハイドロキノンの順番は?

トレイノチンとハイドロキノンを併用する場合は、肌に塗る順番や方法を守ることが大切です。

ここでは、ハイドロキノンを併用する場合の具体的な手順をご紹介します。

手順①クレンジングと洗顔で肌を清潔にし、化粧水で整える。
手順②綿棒などを使って、トレチノインを患部にピンポイントで塗る。
手順③10~15分後にトレチノインが皮膚に浸透したら、
ハイドロキノンをトレイノチンより広範囲に塗る(白くならない程度の厚さ)。
※ポイント:トレチノインを塗った部分から内側に向けて塗る
手順④1~2時間経過したら、保湿剤と日焼け止めを塗る。
皮膚に優しいと言われている紫外線吸収剤不使用の日焼け止めクリームがおすすめ。

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