飲むことでニキビを予防・治療ができる内服薬
女性の場合は低用量ピルなどが選択肢があります。ピルというと避妊薬として用いられますが、実は副次的な作用としてホルモンの状態を整える効能もあります。殆どの美容系クリニックではピルやホルモン剤などで手軽なニキビ治療だけでなく美肌などの美容の一環として選択されています。
出来てしまったニキビの治療よりも予防としてピルなどホルモン剤を利用されるようです。
また、治療薬として標準的な飲み薬では、服用タイプの抗生物質(ミノマイシン錠/ルリッド錠/ファロム錠)も効果があります。ニキビ治療で利用される抗生物質は殺菌、静菌作用(菌を殺すのではなく増殖を抑える効果)の抗生物質があります。
・ミノマイシン(ミノサイクリン):特徴は、ニキビの原因となるアクネ菌を殺す作用と、アクネ菌の作るリパーゼ(皮脂を分解し、赤く炎症を起こす脂肪酸を作る作用を持つ)の働きを抑える効果があります。
・ルリッド(ロキシスロマイシン)、クラリス(クラリスロマイシン):特徴は、アクネ菌を殺し、炎症を抑える効果があります。
抗生物質のデメリットとしては、強い作業のため胃腸を荒らしてしまう場合があります。
また、抗生物質は長期間飲み続けると薬が効かなくなる耐性菌ができてしまうので、不用意に継続服用するものではありません。
予防として飲み続ける必要はなく、ニキビが良くなれば、いったん服用をやめるなどが必要です。
これらは、一般的には海外ジェネリックも普及しています。
初めての人は医師から処方をしてもらい2回目からは同じ成分の薬剤をネット購入するのも良いです。
効果が高いが注意も必要なトレチノイン
トレチノインはベンザック(ベピオゲル)同様にニキビの元の毛穴詰まりも効果があります。
しっかし、ピーリング効果が高い(強い)ことからも、扱いが多少難しく副作用として「レチノイド皮膚炎」という症状にも注意が必要です。トレチノインはどちらかというとニキビが収まったニキビ跡の除去などに利用する方が良いようです。とにかく強いピーリング効果ですので成分濃度が高いと、トレチノインを塗った部位が、発赤、紅斑、痒みなどが生じます。特に使用開始6週間位に発生しやすく注意が必要です。
皮膚炎になってしまった場合は、使用を中止しステロイド外用などの治療が必要になりますが、軽度の場合は使用を中止し経過をみることもあります。
また、トレチノインの濃度の調整も必要になる可能性もあります。
また特に強調しておきたいこととしては、胎児、乳幼児に影響がある可能性がありますので、女性はトレチノインを使用している時は、避妊を行う必要があり、授乳も控えるべきでしょう。
トレチノインの特徴的な効果としては、
トレチノインは塗ってから約4週間位で一定の効果が感じさらるでしょう。
ですが、シミの深さや濃さ、皮膚の暑さによって治療期間は変わってきます。
効果が強いため長期間の場合はお肌を休ませる事も必要で、症状に応じて半年や1年と継続させる場合もあります。そして、特徴的な効果としては、

トレチノインの効果は?ハイドロキノンとの順番
・古い角質をはがすピーリング効果
→古い角質をはがすことにより肌の表皮細胞の生まれ変わりを促します。トレチノインの濃度が高いとお肌によっては大きな痛みを伴う場合があります。
・ターンオーバー(肌の表皮細胞の生まれ変わり)促進効果
→肌の表皮細胞の生まれ変わりにより、古くなった細胞と一緒に肌の奥部にできたシミ(メラニン色素)の排出も効果的に行います。
*通常では、ターンオーバーに約4週間かかりますが、2週間程度で生まれ変わります。
・肌の内部でコラーゲンやヒアルロン酸を増やす効果
→肌の表皮細胞の生まれ変わりにより、しわを改善し、お肌にハリを取り戻します。
・皮脂の過剰分泌を抑える効果
→脂っぽい肌やニキビ肌を肌質から改善します。
例:
・トレチノイン(0.1%)
・トレチノイン(0.05%)
・ユークロマプラス(0.025%)